冷蔵庫の給水タンクが黄ばむ・ヌメる|公式の洗い方と、タンクや浄水フィルターだけ買える話(シャープ)

冷蔵庫の自動製氷に使う給水タンクが、なんとなく黄ばんできた・内側がぬるっとする――。毎日口に入る氷のことなので、気になり出すと落ち着きませんよね。結論から言うと、タンクは週1回の水洗い(汚れがひどいときだけ台所用の中性洗剤)、浄水フィルターは洗剤を使わず水だけがシャープ公式のお手入れです。洗っても戻らない・割れてしまった場合は、冷蔵庫を買い替えなくても、タンクや浄水フィルターだけを部品として買えます。修理の現場目線で順に解説します。

タンクはきれいなのに氷ができない・タンクの水が減らない場合は別の原因です → 給水ポンプ不具合の見分け方。浄水フィルターの交換時期・品番の見分けは → 交換時期の目安/086と093の対照表。この記事は「給水タンクが黄ばむ・ヌメる」ときの洗い方の解説です。
目次

黄ばみ・ヌメりの正体は「水あか」と「雑菌」

シャープの取扱説明書(例:SJ-MF46H)では、給水タンクは週に1度お手入れするよう案内されていて、その理由は水あかの発生や雑菌の繁殖を抑えるためとされています。つまり黄ばみやヌメりは故障ではなく、「使っていれば出てくる汚れ」です。汚れやすくなる原因は、おもに次の3つです。

  • 水を継ぎ足しで使い続けている:同じ取扱説明書では、タンクの水は衛生上1週間を目安に入れ換えるよう案内されています
  • 水道水以外の水を入れている:公式にすすめられているのは水道水(60℃以下)です。一度沸騰させた水・ミネラルウォーター・井戸水・浄水器の水は塩素消毒されていないため雑菌やカビが増えやすく、こまめなお手入れが必要とされています。お湯・お茶・ジュースは製氷不良や故障の原因になるので使えません
  • ふたのパッキンの溝:公式のお手入れページでも「溝は汚れやすいので、ていねいに」とされています(パッキンを外して洗うのは主に2012年以前のモデル)

なお、氷に残る白い浮遊物や貯氷ケースの白い粉は、水に含まれるミネラル分が固まったもので、取扱説明書では害はないとされています。黄ばみ・ヌメりとは別物です。

公式の洗い方|タンクは中性洗剤OK、フィルターは水だけ

2013年以降のモデルの一般的な流れです(例:SJ-MF46H。タンクの形や外し方は機種により異なります)。

  1. タンクを取り出して水を捨てる:手前を持ち上げて、まっすぐ引き出します
  2. 分解する:レバーを外してふたを外し、フィルターケースを回して引き抜き、浄水フィルターを外します
  3. タンク・ふた・ケースを洗う:ふだんは水洗いで十分です。汚れがひどいときは台所用の中性洗剤を薄めて、やわらかいスポンジで洗い、洗剤が残らないようによくすすぎます
  4. 浄水フィルターは水洗いだけ:洗剤類は使いません。折り曲げる・棒でつつく・もみ洗いもしないでください
  5. 組み立てて戻す:分解と逆の順番で組み立て、水を入れて奥まで確実に押し込みます

💡いちばん多い失敗は「フィルターを洗剤で洗う」こと:公式の案内では、洗剤を使うとフィルター内に洗剤がたまったり、活性炭の効果がなくなったりするとされています。取扱説明書には、フィルターに付いた洗剤は洗っても落ちず、氷がにおう原因になるとまで書かれています。うっかり洗剤で洗ってしまったら、フィルターは交換をおすすめします。

使ってはいけないもの

公式では、シンナー・ベンジン・アルコール・粉石けん・みがき粉・アルカリ性や弱アルカリ性の洗剤・たわし・ナイロンたわし・60℃以上の熱湯などは、樹脂を傷めるおそれがあるため使わないよう案内されています。「熱湯で消毒」は変形のもとになるので避けてください。漂白剤やクエン酸などは公式のお手入れ方法に記載がないため、当店ではおすすめしていません。

タンクの奥・給水パイプは「製氷皿清掃」におまかせ

タンクを外した奥の機械部は触らないでください。細い棒でつついたり拭いたりすると故障の原因になると、公式にも注意書きがあります。

その先の製氷皿や給水のパイプは、「製氷皿清掃」という機能で水を流して洗う仕組みです。SJ-MF46Hの取扱説明書では「製氷皿やパイプを自動洗浄します(はずして水洗いできません)」とされ、流れは次のとおりです。

  • 給水タンクに満水位置まで水を入れてセットし、貯氷ケースを空にしてタオルを敷く
  • 「製氷」ボタンを3秒以上押す → 約40秒後に終了音が鳴る
  • 貯氷ケースに流れた水(1回あたり約100mL)をタオルごと取り出し、ケースを水洗いして戻す

取扱説明書では、使いはじめや、しばらく製氷を止めていたあとに行うよう案内されています。タンクを洗ったあとの仕上げにもどうぞ(ボタン名・操作は機種により異なります)。

冬に製氷を休むなら「乾かしてから」しまう

寒くなると氷をあまり使わなくなるご家庭も多いと思います。製氷を止めるときは、取扱説明書のとおり給水タンクを空にして日陰で乾かし、浄水フィルターも水洗いして日陰でよく乾かしてから元に戻してください。十分に乾かさないと雑菌が繁殖しやすくなるとされています。再開するときはタンクを洗ってから「製氷皿清掃」を1回。これで次の夏の氷を気持ちよく迎えられます。

洗っても戻らないときは「タンクだけ」「フィルターだけ」買えます

次のような状態なら、洗い続けるより交換したほうが早くて確実です。

  • 浄水フィルター:公式の交換目安は通常3〜4年。破れたとき・臭いが気になるときも交換です。SJ-MF46Hのように、庫内のラベルに使用開始日を書き込める機種もあります
  • 給水タンク:ヒビや割れ、ふたやレバーの破損、洗っても取れない黒ずみ・変色がある場合

どちらも部品として1個から購入できます。ただし形が似ていても機種ごとに品番が違うので、冷蔵庫の型番(庫内側面などのラベル)から選んでください。たとえばSJ-MF46Hなら、取扱説明書の別売品欄で浄水フィルターは2013370093、給水タンクは当店の適合表で2014210134です。

表にない型番や、どれか迷うときは冷蔵庫の型番を添えてご相談ください。ここにない品番も 純正部品の取り寄せ でお調べできます。型番の場所が分からない方は 型番の調べ方 をどうぞ。

関連コラム

氷ができない・タンクの水が減らない(給水ポンプ)/製氷機・浄水フィルターの交換時期/自動製氷の公式Q&Aと確認ポイント/家電の大掃除は「順番」で決まる

この記事について
本記事はシャープ公式サポート「給水タンクのお手入れ(分解のしかた・組み立てかた)」「ふだんのお手入れ(給水タンク)」「『自動製氷』のいろいろな疑問」、およびSJ-MF46H取扱説明書(2021年)の記載を当店で確認のうえ執筆しています。分解のしかた・ボタン名・操作手順・部品の品番は機種や年式により異なります。お使いの機種の取扱説明書もあわせてご確認ください。

この症状、直る?を無料で相談できます

修理部門で約20年の経験を積んだスタッフが、型番の調べ方から部品選びまでお答えします(24時間以内に返信)。

💬 家電ドクターに無料相談 ▶
みんなのQ&Aを見る

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次