先に結論:シャープのサービス資料(QAY-334)では、2022年モデルを中心とした一部のエアコンで、エラー表示が出ないまま室外機が動かなくなる修理事例が案内されています。止まっている間に外の風で室外機のファンが回って発電し、内部のコンピューターが誤作動するのが原因で、室外機の基板(制御部品)の交換で直ります。交換用の基板は改善済みのものです。
「エアコンをつけても冷えない(暖まらない)。室外機を見に行ったら止まっている。でもエラーは出ていない」——こんな時、原因がはっきりしないので困りますよね。シャープが修理店向けに出している資料に、この症状の事例がありました。
目次
どんな症状?
- 運転しているのに室外機が動かない(ファンが回らない)
- 本体にエラー表示が出ない
- 修理の担当者が室外機の中の基板を見ると、ランプが速く点滅している
原因は「風で回った室外機のファン」
資料によると、仕組みは次のとおりです。
- エアコンが止まっていても、外の風で室外機のファンが回ると、その回転で電気が起きる(発電)
- その電気で、室外機の中のコンピューター(マイコン)が立ち上がる
- 立ち上がる途中で電圧が下がると、まれに誤作動して、内部の大事なデータを消すプログラムが動いてしまう
- その結果、室内機と室外機の間で通信ができなくなり、室外機が動かなくなる
故障というより、条件が重なったときに起きる「まれな誤作動」です。
直し方と部品代の目安
処置は室外機の基板の交換です。資料には「サービス用の基板はすべて改善済み」と書かれています。基板の希望小売価格は18,800円(税抜)で、これに修理の作業費がかかります。お客様ご自身での交換はできません。修理のご依頼をおすすめします。
対象の機種
資料に挙がっているのは、2022年度モデルを中心とした次の機種です(室内機の型番)。2024年に「P*Fシリーズ」が追加されています。
- AY-P22HW/P25HW/P28HW/P40HW/P40H2W/P56H2W/P63H2W
- AY-22PEE1/25PEE1/28PEE1/40PEE1/56PEE1/63PEE1
- AC-P22ATC/P28ATC/P56ATC/P63ATC
- AC-22PFH/25PFH/28PFH/40PFH/56PFH2
- AY-P22FW/P25FW/P28FW/P40FW/P56F2W
型番は室内機の側面などのシールで確認できます(型番の調べ方)。
基板を疑う前に確かめたいこと
室外機が止まって見える原因は、ほかにもあります。まず次をご確認ください。
- 寒い日の暖房中に、ときどき止まる → 霜取り運転の可能性(暖房が急に止まる時|霜取り運転は故障ではありません)
- 設定温度に達すると、室外機は止まったり弱まったりします(正常な動きです)
- ランプが点滅している → エラー番号を確認(ランプが点滅して止まる時の確認方法)
- 本体に「H5」表示 → 「H5」表示・暖房が止まる時
冷えない時の全体の切り分けはシャープのエアコンが冷えない原因と確認ポイントにまとめています。
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