涼しくなって、そろそろ加湿を使い始める時期です。ここで気をつけたいのが、夏のあいだトレーに残ったままだった水。加湿を使わない期間に水を入れたままにしておくと、加湿フィルターにカビが生えたり雑菌が増えることがある、とシャープ公式も注意しています。最初のスイッチを入れる前に、古い水を捨ててお手入れをすることが大切です。再開前の1回だけでなく、使用中も定期的なお手入れを続けましょう。手順と、洗ったあとにありがちな失敗をまとめました。
まず結論|やることは「洗う・すすぐ・戻す」の3つ
お手入れ前に運転を止め、電源プラグを抜きます。タンクとトレーの古い水を捨て、タンク・加湿フィルター・トレーを洗い、十分にすすぎ、部品を正しく戻します。新しい水道水を入れて再開してください。陰干しで十分に乾燥させるのは、長期間加湿を使わない場合のお手入れです。再開時の手順と混同しないようにしましょう。以下の図はSHARPのKI-NX75を例にしています。形状や操作は、お使いの機種の取扱説明書で確認してください。
手順|再開前の1回


- タンクとトレーの水を捨てる。夏から入ったままの水は必ず捨ててください
- 水洗いする。加湿フィルターは分解しないでください(形が崩れて加湿の効きが落ちます)。強い力でこすらないのもポイントです。持ち運ぶときはトレーに入れたまま、水平を保って運びます。フィルターの向き・表裏は機種の取扱説明書で確認してください
- 落ちない汚れはつけ置き。白い固まりにはクエン酸を使います。KI-NX75の公式資料では水またはぬるま湯(40℃以下)1Lあたり約6g、つけ置き約2時間が目安です。水あかやニオイには台所用合成洗剤(粉末)または重曹を使う案内があります。使用できる洗剤・濃度・時間は機種の取扱説明書で確認し、洗浄後は十分にすすいでください
- 十分にすすぐ。洗剤やクエン酸が残ると、においや本体の変形・変色の原因になります
- 部品を正しく戻し、新しい水道水を入れる。フロート・ローラー・仕切りやフィルターが正しく取り付けられているか確認します。長期間加湿を使わない場合の乾燥・片付けは、後の項目で説明します
- 戻したら、お手入れランプをリセット。KI-NX75では運転してから「加湿」ボタンを3秒以上長押しします。ボタン名・操作方法は機種によって異なるため、取扱説明書をご確認ください
💡汚れの色だけで「問題なし」と判断しないでください。水道水の成分が付着する場合もありますが、色だけでは汚れの原因を断定できません。取扱説明書に沿ってお手入れし、汚れ・ニオイが取れない、傷みがある場合は交換や相談を検討してください。


洗ったあとに多い、3つの失敗
洗ったあとも調子が悪いときは、次の3点を確認してください。
- フロートやローラーの戻し忘れ・付け間違い:これが起きると給水ランプが消えない・加湿しないという症状になります。そもそもフロートとローラーは取りはずさないのが原則です(水漏れ・故障の原因になります)。外れてしまった場合は、正しい位置に確実に戻してください(→ フロート品番の対照表)
- お手入れランプのリセット忘れ:洗ったのにランプが点いたままだと、「故障かな」と勘違いしてしまいます
- すすぎ不足:洗剤やクエン酸が残らないよう、十分にすすぎます。加湿をすぐ再開する場合と、長期間使わず乾燥させて片付ける場合は分けて考えてください
ちなみに、スピーカーや電磁調理器など磁気のあるものの近くに置くと、フロートが誤動作して給水を正しく知らせられないことがある、と公式が案内しています。置き場所にも気をつけてください(→ 壁から何cm離す?置き場所の話)。
洗っても改善しないときは、交換の目安を確認
お手入れ後も汚れやニオイが取れない場合は、加湿フィルターの交換が必要なことがあります。改善しない原因がすべて部品の寿命とは限りません。次のような状態を目安に、お使いの機種の交換基準を確認してください。
- お手入れしても水あかやニオイが取れない
- 変色(黒色・黄色)や汚れがひどい
- 白い固まりが加湿フィルター全面に付着した
- 傷みや型くずれがひどい
交換の目安は機種によって約5年から約10年と幅があり、品番も機種ごとに異なります。当店でお調べできますので、型番をお知らせください。→ 純正 加湿フィルター 2803370205
Ag+イオンカートリッジは、ヌメリとにおいの原因を抑える部品です。交換の目安は約1年に1回(1日約2.5Lの使用で、総使用量900Lが目安)とされています。加湿シーズンの始まりは、ちょうど交換の区切りにしやすいタイミングです。→ 純正 Ag+イオンカートリッジ 2803120027(FZ-AG01K1)
春になったら|来シーズンのためのしまい方

春など、これから長期間加湿を使わない場合は、再開時とは異なり十分な乾燥まで行います。水を抜き、お手入れをして、水分を拭き取り、陰干しでしっかり乾かす。
💡間違えやすい大事な違い:加湿空気清浄機は、長期間使わないときでも加湿フィルターを本体に入れたままにする、というのが公式の案内です。一方、単体の加湿器(HVシリーズなど)は、箱やポリ袋に入れて湿気の少ない場所に収納する、と案内されています。同じ「加湿」でもしまい方が逆なので、お手持ちがどちらかを確認してください。
相談の目安
次の3点を添えてご相談いただければ、お手入れで済むのか、部品交換が必要かをご案内します。
- 型番(→ 型番の調べ方)
- 症状(においがする/加湿しない/給水ランプが消えない、など)
- 前回フィルターを交換した時期(分かれば)
加湿フィルター・カートリッジ・タンクキャップなど、部品のお取り寄せもご相談ください。→ 純正部品の取り寄せ方法|正規取扱店ガイド
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本記事はシャープ公式サポート「こんなときは?(長期間使用しないとき)」、公式Q&A、および KI-NX75・KI-NS40 などの取扱説明書の記載を当店で確認のうえ執筆しています。なお公式には「シーズン初めの特別なお手入れ」という項目はなく、本記事は通常のお手入れ方法を加湿再開前の確認として当店がまとめたものです。「長期間使わないとき」の乾燥・片付けの案内とは区別しています。図解はKI-NX75の公式資料を使用しています。つけ置きの使用量・交換目安・部品品番・ボタン名は機種や年式により異なります。お使いの機種の取扱説明書もあわせてご確認ください。
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