除湿機の下から水が漏れる|タンクが満水でないのに漏れるときの確認と、既知の不具合(CV-H120など)

除湿機の本体の下や周りに水が出ている。タンクは満水でもないし、倒してもいないのに――。この症状には公式に案内されている確認項目がいくつかあり、さらに一部の機種には、メーカーが原因を特定した既知の不具合があります。当店で技術資料を確認しましたので、確認しやすい順にご説明します。

症状が違う方はこちらへ → 洗濯物が乾かない場合は 衣類乾燥の上手な使い方/後ろパネルのお手入れは 2週間に1回のお手入れ。この記事は除湿機から水が漏れるときの解説です。
▶ 除湿機に水がたまらない・除湿しない
目次

まず、この4つを確認してください

公式が挙げている確認項目です。ここで直ることが多くあります。

運転を止めてプラグを抜き、本体の水平、タンクのふたとフロート、タンクのひび、連続排水ホースの接続を確認する図。CV-H120の例。
水漏れ時に確認する4か所。形状・確認方法は機種により異なります。
図:公式資料をもとに当店作成。出典:シャープ CV-H120取扱説明書 6・14・15・16ページ。画像を押すと拡大できます。
  1. 本体を傾けたり、倒したり、落としたりしていないか。振動のない、水平で安定した場所に置いてください
  2. 排水タンクを正しく取り付けているか。タンクのふたは外周の溝にしっかりはまっていますか。フロート(水位を検知する部品)がきちんと付いているかも確認してください。ここがずれていると水漏れの原因になります
  3. タンクが割れていないか。割れている場合は純正の排水タンクにお取り替えできます
  4. 連続排水でお使いの場合、ホースが本体の排水口から外れていないか。奥までしっかり押し込んでください

💡見落としやすいのが「戻し忘れ」です:取扱説明書には、排水したあとはすぐにタンクを本体にセットしてください(床ぬれの原因)と書かれています。なお、CV-H120はタンクがセットされていないと除湿運転できません。

連続排水ホースを使うときの注意

排水ホースは出口まで先下がりにし、途中の折れ、先端の水没、凍結を避ける図。CV-H120は内径15mm・外径21mmまでで、ホース使用中もタンクを取り付けます。
連続排水ホースは先下がりに。折れ・水没・凍結を避け、タンクも取り付けます。
図:公式資料をもとに当店作成。出典:シャープ CV-H120取扱説明書 15ページ。画像を押すと拡大できます。
  • 市販のホースは内径15mmのものを。先が広がったホースは水漏れの原因になります
  • 必ず先下がりの勾配をつけ、途中で折り曲げない。ホースの先を水につけない
  • ホースのまわりが氷点下になる場所は避けてください。凍ると本体内部の水が室内にこぼれることがあります
  • 衣類乾燥や除湿運転の直後は、内部乾燥をしてからホースを取り付けてください
  • 連続排水に対応していない機種もあります。お使いの機種で使えるかは、取扱説明書でご確認ください

「長く使っていると下から漏れる」なら、既知の不具合かもしれません

ここからが当店でお調べした情報です。CV-H120をはじめとする一部の機種について、メーカーが水漏れの原因を特定した技術資料(サービスインフォメーションQAZ-203・2024年5月)を出しています。

原因はコンプレッサー付近の配管の結露です。資料によると、この機種は運転中にコンプレッサーまわりの配管が結露することがあり、長時間使い続けると、結露した水が本体内部の台の部分にたまって、本体の下から漏れてくると説明されています。タンクの水とは別の水、というわけです。

冷たいコップの外側に水滴が付くのと同様に、内部の配管の外側が結露し、水滴が本体の底にたまって床へ漏れる事例の模式図。実際の部品配置は示していません。
QAZ-203の事例:タンクのあふれとは別に、配管の結露水が本体下部から漏れることがあります。対象機種でも原因を断定するものではありません。
図:公式資料をもとに当店作成。出典:シャープ サービスインフォメーション QAZ-203(2024年5月22日)。画像を押すと拡大できます。

対象として挙げられているのは次の機種です。

  • CV-H120-W / CV-J120-W / CV-L120-W / CV-N120-W / CV-P120-W

対応は、結露を抑えるための部品(クッション)を追加する作業です。本体を開ける作業になりますので、ご家庭ではできません。お使いの機種が当てはまるようでしたら、ご相談ください。

冬に水がたまらないのは、故障ではありません

「水漏れ」とは逆の相談もよくいただきます。寒い時期に除湿機を回しても水がたまらないというものですが、これは仕様です。公式には、次のようなときは送風運転に切り替わると書かれています。

  • 室温が約4℃より低いとき(タンクの水が凍らないようにするため)
  • 室温が約18℃より低いときは、霜取りのため一時的に送風になります
  • 室温が約38℃より高いとき(保護のため)
  • 部屋の湿度が約30%より低いとき

とくにコンプレッサー式は、室温が下がると除湿する力が落ちる方式です。寒い時期に使うことが多い方には、温度が下がっても能力の落ちにくいデシカント式という選択肢もあります。

お手入れの目安

  • 排水タンクの内側:1週間に1回。スポンジで洗い、汚れがひどいときは薄めた中性洗剤で
  • 吸込口(後ろのフィルター):2週間に1回。掃除機でホコリを吸います(傷んでいる場合は純正の後ろパネルフィルターも交換できます)
  • 本体:1カ月に1回。やわらかい布で拭きます。水洗いは絶対にしないでください

お手入れの前には必ず運転を止めて、電源プラグを抜いてください。

ここから先はご相談ください

  • タンクや本体から水が漏れる状態が続く
  • 満水・タイマー・衣類乾燥以外のランプが点滅している(公式では故障とされています)
  • タンクに水が入った状態で本体を倒してしまった。電源プラグを抜いてご相談ください
  • 電源プラグやコードが異常に熱い、焦げくさいにおいや異常な音がする。すぐに運転を止めてプラグを抜いてください

公式では、症状がなくてもお買いあげから5年程度で一度の点検がすすめられています。なお除湿機の補修用性能部品の保有期間は製造打切後8年です。

相談の目安

  • 型番(→ 型番の調べ方)
  • どこから漏れているか(本体の下/タンクのまわり/ホースの接続部)
  • いつ漏れるか(運転してしばらくすると/いつも漏れる)

タンクやフィルターなど、部品のお取り寄せもご相談ください。→ 純正部品の取り寄せ方法|正規取扱店ガイド

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この記事について
本記事はシャープのサービスインフォメーションQAZ-203(2024年5月発行)、公式Q&A、および取扱説明書(CV-P71・CV-P60ほか)の記載を当店で確認のうえ執筆しています。対象機種・お手入れ方法・運転が切り替わる温度は機種や年式により異なります。お使いの機種の取扱説明書もあわせてご確認ください。なお2026年発売のCV-UH160については、上下ルーバーの動作音についての技術資料(QAZ-227)も出ています。気になる音がある場合はあわせてご相談ください。

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